親綱の張り方:株式会社オネストが解説する安全な手順

本記事の内容
  1. 親綱とは?
  2. 親綱の種類と特徴
  3. 親綱の張り方と注意点
  4. 親綱の設置基準
  5. 安全な親綱の張り方のポイント
  6. 親綱の品質管理
  7. まとめ

親綱とは?

足場工事において、命綱のついたベルトである安全帯を引っ掛けるためのロープを親綱といいます。親綱は支柱や手すりに掛けられ、ナイロンなどの繊維質でできたものや中にワイヤーを通した丈夫なものなどがあります。

親綱の種類と特徴

親綱にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特性と用途があります。一般的には、金属製の親綱とロープ製の親綱があります。金属製の親綱は強度が高く、長期間の使用に適しています。一方、ロープ製の親綱は軽量で取り扱いやすく、短期間の使用や一時的な作業に適しています。

親綱の張り方と注意点

親綱の張り方には特に注意が必要です。親綱ロープを利用する時は安全帯をつけて、そこにこのロープを接続します。安全帯は体全体を支えるもののほうがよく、そういうものならば体にかかる負担は小さくなります。

ロープを接続する時は、落下した時のことを考えて行ったほうがいいです。自分よりも上の方に接続した方がいいです。また、尖ったところにロープを触れさせていると、何かあった時に切れるので注意をした方がいいでしょう。

親綱の設置基準

親綱の設置基準には以下の点があります。

  • 支柱の奥まで鉄骨フランジに差し込み、締め付ボルトを十分に締める
  • 安全帯は安全性の確認されたものを用い、安全帯のランヤードの長さを1.7m以内にして使用
  • 支柱用親綱を固定する支柱のスパンは10m以下にして下さい。また、1スパン1人での使用
  • 墜落した場合に、振り子状態になって、物体に激突しないように使用したり、落下阻止時に下方の障害物に接触しないようにします。

親綱の品質管理

親綱の品質管理も重要です。異常を認めたときには使用しないこと。また、直ちに修理等の必要な措置を行うこと。親綱支柱の取り付け等は,次のように行ってください。鉄骨梁,H形鋼のフランジ等の支持物に取付金具等の取付部で確実に行う。

まとめ

足場の組立作業時だけでなく、組立作業後の足場の利用には親綱システムが必要です。親綱支柱システムの親綱や支柱は十分な強度を持ったものを使用してください。水平親綱はD環よりも高い位置に設置するようにしてください。落下時の負荷で内蔵や腰を痛めることになり危険です。支柱のスパンは10m以下としてください。1スパンに1人のみです。墜落した時に障害物に激突しないように使用してください。