【足場職人】梅雨時期には気づきにくい?!熱中症・脱水症の原因対策についてご紹介!
もうすぐ梅雨の時期ですが、真夏でもないし熱中症にはならないだろうと思っている方も多いのではないでしょうか?
梅雨のシーズンが近づいてくると気温の上下が激しくなり、突然暑い日がきたりと6月上旬は熱中症警戒シーズンの始まりと言われます。特に外仕事で動き回ることの多い足場屋は、体もまだ暑さに慣れていないことから実は気づかないうちに熱中症を引き起こしてしまうなんてこともあります。猛暑が来る前の梅雨の時期の熱中症ポイントや対策についてご紹介します。
- 梅雨時期の「熱中症・脱水症状」の原因
- 「かくれ脱水症」とは?
- 脱水症の3段階の重症度は?
- 脱水症が進行すると熱中症に。まずは「かくれ脱水」になっていないかチェック!
- 熱中症は脱水症の「予防・対策」が大切
- まとめ
梅雨時期の「熱中症・脱水症状」の原因
梅雨の時期は湿度が高く、汗をかいても蒸発しにくく身体に熱がこもりやすくなります。
さらに6月は気温の上下の激しいく突然暑い日があったりと身体もまだ暑さに慣れておらず、体温調節も不十分なことから熱中症になってしまう要因になります。
また脱水症とは、気温の上昇や大量に汗をかいたにもかかわらず水分をとる量が少なかったり、下痢や嘔吐が続き身体の水分と同時に電解質も失われることで脱水症がおこります。脱水症が進行すると熱中症になります。
「かくれ脱水症」とは?
隠れ脱水症とは、軽い脱水症よりもさらに前の段階で起こる状態のことをいい、脱水症は症状が進行するまで分かりにくく、脱水症になりかけているのに自覚しないままさらに適切な対策を行えていないことを「かくれ脱水症」といいます。
具体的な症状はなくとも普段と比べて、食欲がない、なんとなくだるい、疲れが取れないなど、いつもと違うなと感じたらかくれ脱水症の可能性があります。
また、令和4年の5月~9月の熱中症による救急搬送人員の調査によると累計71,029人、死亡者は80人にも及び、昨年の令和3年と比べると23,152人増となっています。
脱水症の3段階の重症度は?
脱水症は一般的には、口の乾き、だるさ、めまい、微熱などの症状がでることが多いですが、高齢者など自覚症状がでない場合もあります。ここでは脱水症の重症度を3段階で解説します。主に「通常の体重の減少率を目安」にします。
体重減少が1%~2%の場合
脱水症状がないか軽度の脱水症の状態です。喉が乾いたり、尿が少なくなったりします。汗も普通に出ていることから気づきにくくこれがいわゆる「かくれ脱水症」のことです。
体重減少が3%~9%の場合
中程度の脱水状態にあり、倦怠感や頭痛、目まいや嘔吐など血圧低下や臓器の血流低下などの症状が表れます。尿は数時間出なくなり汗も出ているが少なくなります。
体重減少が10%以上の場合
高度の脱水状態にあり、けいれんや意識障害など重篤な症状が表れます。汗も出なくなり、尿は半日以上出なくなります。ぐったりとし危険な状態になります。他にも原因不明の発熱や、急な体重減少などが脱水のサインであることもあるため暑い季節には日頃からの体調の変化には注意をする必要があります。
脱水症が進行すると熱中症に。まずは「かくれ脱水」になっていないかチェック!
かくれ脱水症から脱水症になり、進行すると熱中症になります。かくれ脱水症は分かりにくいため、まずは自分がかくれ脱水症になっていないかチェックしましょう。
手足が冷えていないか
手や足が冷たい場合は脱水症の可能性があります。脱水症状になると生きていく為に必要な臓器に血液が集まり、手や足には血液が行かず冷たくなります。いつもより冷えているなと感じる場合は注意が必要です。
舌を見る
いつもよりも下が乾いている場合は脱水の可能性があり。脱水状態になると唾液が減少し舌の表面も乾いてきてしまいます。
皮膚をつまんでみる
皮膚をつまみ、つまんだ状態から3秒以上もとの状態に戻らない場合には脱水症の可能性があります。正常なときの皮膚は水分がたくさん含まれており弾力がありますが、かくれ脱水になると水分が減り、皮膚の弾力がなくなります。
爪の先を押してみる
親指の爪の先を押すと白く変色しますが離したときにすぐにピンクに戻らない場合、かくれ脱水の可能性があります。指先は血管が細く変化が出やすい部分であるため、かくれ脱水チェックの目安の1つになります。
尿の色を見る
尿の色がいつもに比べて濃い場合、かくれ脱水症の可能性があります。朝1の尿は誰でも濃い為あまり気にする必要はありませんが日中に濃い場合は水分不足の可能性があります。
熱中症は脱水症の「予防・対策」が大切
長時間屋外で仕事する足場屋の仕事は真夏でなくとも熱中症のリスクが高く注意する必要があります。大切なのは脱水症の「予防する」こと、「なってしまった時の対策」です。
私たちは汗をかくことで体温を下げ熱の調節をしますが、発汗が続くと体液不足(脱水症)になり、そのままさらに発汗が続くと今度は体液不足を防ぐため身体は発汗をストップさせます。すると体温を下げることができなくなり熱中症になってしまいます。
熱中症にならないためには脱水症にならないように予防し、なってしまった時の対策をしっておく必要があります。
脱水症の予防方法
喉が渇いたと感じる前に小まめに水分補給をする
外仕事の足場屋は熱中症シーズンは常に高温にさらされているため喉が乾いたと感じてからでは遅く、喉が乾いたと感じる前に水分を小まめに補給することが大切です。水分の中でもミネラルの多く含まれているもの(麦茶やポカリスエットなど)を摂取して下さい。
規則正しい生活や食事
体内には電解質と呼ばれる成分があり、それらが神経や筋肉機能を調節しています。電解質は体内で合成することが出来ず、ほとんどが食事から摂取するため電解質を多く含む食事(海藻類・豆類・果物)を意識して摂取しましょう。1日に必要な水分の4割は食事から補給している為、忙しいからと食事を抜かずバランスの良い食事、しっかりと睡眠を取ることが大切です。キュウリやトマトなど水分の多いものを食べることも熱中症・脱水症予防に繋がります。
熱中症になってしまった時の対策
涼しい場所に移動し体温を下げることが大切
まずは、涼しい場所に移動をし、クーラーや扇風機などを活用し適切な温度、湿度にしましょう。すぐに室内に移動できない場合は風通しの良い日陰に移動し、きついベルトなど服を緩め身体の熱を逃がすようにし皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などであおぎ身体を冷やし、いかに体温を早く下げさせることができるかが、悪化させないポイントになります。
水だけでなく塩分も補給する
一度に大量の水を飲むとかえって体内の電解質のバランスが崩れ悪化してしまうこともあるため、スポーツドリンクや経口補水液など水分の補給に合わせて塩分の補給も行いましょう。塩や梅干しなどを摂取するのも有効です。緑茶やウーロン茶は利尿作用があるため要注意です。
まとめ
まだ梅雨の時期だし真夏でもないから大丈夫と思っていると知らぬ間に熱中症になっていたなんてことも良くあります。熱中症にならないためには脱水症にならないようにすることが大切で、喉が乾く前に水分を補給し水分だけではかえって体調が悪くなってしまうこともあるためスポーツドリンクなどの塩分を補給しましょう。
普段からの規則正しい食生活、睡眠は熱中症予防・脱水症予防に繋がります。意識して生活しましょう。