鳶職として独立したい!独立するために必要な準備は?かかる費用や手続きについて解説
鳶職人としてある程度の経験やノウハウを学び自信がついてくると独立についても意識し始めますよね。独立すると雇われているときに比べ、作業以外にもやらなければいけないことや手続きなど大変なことも増えますがその分、収入も大きく変わってきます。今回はそんな独立を考えている方に必要な準備、始めにかかる費用について解説します。
- 鳶職として独立するために準備すべきこと
- 資金を調達する
- 足場資材を用意する
- 足場資材を保管する場所
- 足場資材を運ぶためのトラック
- 独立のための必要な手続き
- 開業届けを出す
- 一人親方保険に加入する
- まとめ
鳶職として独立するために準備すべきこと
独立をしたいと思ったときに大切なのは事前準備です。失敗しないためにもどのような準備が必要なのかを把握しましょう。
- 資金調達
- 足場材
- 足場材を保管する土場
- トラック
資金を調達する
結論からいうと一人親方の場合は0円から始めることができますが、現実的に考えると一人で作業をおこなっていくのは難しく従業員を雇う必要がでてくるでしょう。その場合には始めに資金を確保しておく必要があります。
具体的には、「従業員の月収×従業員の人数×3ヶ月分+α」が最低でも必要になります。人によっては0円で独立した人や、200万円、1000万円とそれぞれありますが、独立や開業をするとなると思っているよりも早いスピードでお金が出ていくため後から首が回らなくなってしまったとならないためにも事前の資金確保は大切だといえます。
足場資材を用意する
足場を組み立てるには足場材が必要になります。資材の数は工事の規模によって大きく異なるため、どれくらいの規模の工事を受け持つのか、どれくらいの資材を所有するのかを明確にしておく必要があります。足場材は決して安いものではありません。独立したてで資金が足りない場合はレンタルするのも良いでしょう。
足場を購入するのかレンタルするのか一概にどちらの方が良いとはいえず、どちらにも魅力的なメリットがありデメリットもあります。自社にとってどちらが得をするのか考えてきめる必要があります。
足場資材を保管する場所
独立に必要なものの1つ、足場材を保管する場所が必要になります。
今後おこなっていく工事の規模によって足場材の量も変わり、必要な土場の広さも変わってくるので前もってどれくらいの広さが必要なのか考えておく必要があります。さらに保管する土場は市街化区域ではなく「市街化調整区域」に設置することをおすすめします。
市街化区域とは街の整備を進める区域のことをいい、市街化調整区域とは街の整備を抑える区域のことをいいます。市街化区域に保管場所を設置すると、近隣からの騒音のクレームや、トラックなどが頻繁に出入りすることで子供などに危険が及ぶなどトラブルになる可能性があります。価格に関しても市街化調整区域のほうが安いため、こちらを選択する方が多いようです。
足場資材を運ぶためのトラック
足場資材を運ぶためにもトラックが欠かせません。
こちらも規模に合った大きさのトラックを選ぶようにしましょう。注意点としてはなるべく安く済まそうと価格だけで選んでしまうと、走行距離や車両登録年などによってすぐに乗れなくなってしまって結局高くついたなんてケースもありますので価格の安さだけで決めてしまうのはやめましょう。
独立のための必要な手続き
先ほど独立するための準備について解説しましたが、次は実際に独立する際に必要な手続きについて解説します。
開業届けを出す
個人事業主の場合、開業届けを税務署に出す必要があります。
開業届を出していないと税金の優遇措置を受けられなかったりとかなり損をしてしまうこともある為、忘れずに出しましょう。法人化する場合はやることや手続きが多いためまずは個人事業主から始めることをおすすめします。売上が1000万を超えてくると法人化の方が税金が安くなるため法人化すると良いでしょう。
一人親方保険に加入する
鳶職で独立する場合、生命保険や医療保険など各種保険に入ることはもちろんなのですが、「一人親方労災保険」にも加入することをおすすめします。
独立した場合、労働者には該当しなくなり仕事中に怪我をした場合でも労災がおりません。特に危険と隣り合わせの職業でもある鳶職は一人親方保険に入り、労働者と同様の手厚い保障が受けられるように事前に加入しておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は鳶職として独立したい場合に事前に必要な準備や費用、手続きについて解説しました。開業してから資金が回らなくなり後悔しないように開業前にある程度の資金を確保しておくことが大切になります。さらに、「足場資材・保管場所・トラック」は必須になってきます。
資材をどれだけ所有するのか、それによって保管場所の広さ、トラックの大きさなど後から失敗したとならないためにも事前に明確にしておくことが大切です。鳶職人は危険と隣り合わせの職業でもあります。各種保険に入り、何かあったときの為にもしっかりと備えておきましょう。
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